3つ子の事件で僕の思うこと、父の役割

3つ子の事件で僕の思うこと、父の役割

本当に痛々しい事件です。
NHKによる詳細な記事を読んで個人的に思うこと、父親の役割ってなんだろうって言うことについて書きました。

3つ子の母 過酷な育児の果てに ~NHKの記事より~

3つ子の事件について、裁判の傍聴を記事にしたNHKの記事を読みました。

全員が泣きやむまでずっとあやし続けたり、ミルクを飲ませたり。まともに睡眠をとることもできず、追い詰められた3つ子の母親(30)は、生後11か月の次男を床にたたきつけて死なせてしまいました。

3つ子の母 過酷な育児の果てに|NHK NEWS WEB

事件が起きたのは、三つ子が生後11か月になった頃でした。
3つ子の母親は、両親と離れたマンションで父親と3つ子の5人で暮らしていたようです。

事件の詳しい経緯は、NHKのサイトで読むことができます。

僕たちもお互いの両親から遠く離れたところで育児を始めたところで、疲れているときに夜中に赤ちゃんが泣き止まなくて二人でパニックになったりしたことがあり、3つ子という点で非常に大きな違いがありますが、読んでいて状況的に感じることが多々ありました。
この記事では、僕なりに父親って育児の中でどういう役割を担っていけばいいのだろうと考えたことを書ければと思います。

このご家庭のお父さん(お母さんもですが)は基本的に、あらゆる対応として、問題がなかったように見えます。結果、社会として対応が不十分であったという論調の中でじゃあどう改善していけばいいか、という具体的な話も出てきているようで、世の中の進み方として(犠牲としては本当に大きすぎますが)良い方向に進みつつあり、進んでいってほしいと思います。
同時に、僕自身も子どもがいる父親の一人として、どういうスタンスで子育てに向き合えばいいか、考えなければいけないと思っています。

記事を読んでいると、特に、このご家庭はおそらく本当に普通のご家庭で、ただ、3つ子ということが一つの大きな特殊性を生んでいたんだろうことが想像できます。
同時に、もし別のケースとして、ママ、パパのどちらかがもう少し忙しかったり、家庭がもう少し貧困だったりしたら、子供が一人だったとしても、同じようにお母さんに負担がかかった結果起きてしまう不幸な事故というのは、どんな家庭でも起きうることで、なかなか他人事として済ませられないな、と感じます。

赤ちゃんの夜泣きについて父親が対応できること。ママに、「夜泣きOKだよ」って言おう!

記事では、お母さんが赤ちゃんの泣き声について、非常に敏感になっていたことが書かれています。
僕たち夫婦もつい最近、夜通し赤ちゃんが泣き止まず、二人でパニックになった経験があり、その経験も踏まえて、夜泣きにどう対応したらいいのか、考えました。

まず、基本的に夜泣きというものは発生してしまいます。

程度の差こそあれ、どこの家庭でも起きることでしょう。

父親として、まずできることは、ママに、「夜泣きOKだよ」っていう事でしょう。記事の中で以下のような文章があります。

「泣き声が実家の飲食店の迷惑になってはいけない」
そんな思いから、母親は5月に豊田市の自宅マンションに戻りました。夫は半年間の育児休暇を取り、交代で子育てにあたりましたが、子どもたちの泣き声がもとで隣人とトラブルにならないか心配になり、泣かれること自体に恐怖を感じるようになりました。

3つ子の母 過酷な育児の果てに|NHK NEWS WEB

この気持ちは、分かります。

父親としては、ここからが出番だと思います。

まず、「夜泣きOKだよ」って言ってあげます。

そしたら当然、「トラブルになったらどうするの?」となると思うので、

「その場合、僕が出ていって、説明する」と伝えましょう。

実際、苦情が寄せられたとしても、(ケースによりますが)まず管理会社に説明して納得してもらって、そのうえで苦情元の住人に管理会社と説明しに行くなどして、正当な流れで納得してもらうことも可能だと思います。
(別に悪いことをしているわけではないので、、)

  • まず、ママに安心してもらう。
  • 何か起きた時、矢面に立って冷静に対応する。

大きく言えば父親にはこういうことができると思います。というか、これは、父親にしかできないことです。

(もちろん、率先して赤ちゃんをあやすという、実際的な行動も大事ですが。)

父親は、断られても子育てにコミットすべき。

また、記事では、こんなくだりもありました。

夫は、(中略)半年間の育休後に職場復帰したことについては「妻は家事も子どもたちの面倒も完璧でした。育児を手伝おうとすると『やらなくていい』と言われ、自分はどうしたらいいんだと思いました。1人での育児を妻は『大丈夫』と言うので、経済的な理由もあり、復帰しました。家族を守れなかったことを私も反省しています」と話しました。

(…)

そして、服部教授はこう続けました。
「夫も含めて支援されるべきだった」

3つ子の母 過酷な育児の果てに|NHK NEWS WEB

(繰り返しますが、この記事は、事件について、お母さん、お父さんの行動を非難するために書かれたものではありません。この事件のお父さん、お母さんは、すべてにおいて問題なく行動されているように見えます。)

記事にあるような、お母さんが育児のかなりの大部分を率先してやりたがる、もしくは、父親が下手なので、結果的にお母さんが全部やる、というのは、たぶん多くの家庭で見られることだと思います。
それは、お母さんの母性本能という言葉でも説明できるでしょうし、ほかにやってくれる人がいるんですか?というお母さん自身の気持ちもあると思います。

父親としては、それに甘えるわけにはいかないと思っています。

お母さんは、育児になるとおそらく子どものことしか見えていません。自分のことは後回しで子育てしてくれています。
父親としては、その後ろでお母さんも含めて子どもを見守っていく必要があると思います。

一番近くで子どもを見ているのがお母さんなら、一番近くでお母さんを見ているのはお父さんだからです。

父親は、お母さんを休ませるために、お母さんに無下にされても子育てに手出ししていくべきだと僕は思います。

父親は赤ちゃんとママを守るために冷静であるべき。

子育ては、毎日新しいことの連続で、言い換えれば、毎日が事件の連続です。

どうしたってその最前線で戦わざるを得ないお母さんは、もう大変です。常に冷静な判断ができるとは限りません。 (こんなことを言うと怒られそうですが)

どんなに一緒に育児をしているつもりでも、お母さんに比べたら、父親は常に一歩外にいる感じがあると思います。そこに疎外感を抱くのではなく、逆にその立場からしか見えない視点で、子どもとお母さんを見てあげて、 赤ちゃんとママを守るために冷静であるべきだと思います。

で、やっぱり疲れてたら休ませてあげる役目でいてあげたいです。

それはたぶん、父親にしかできないことだと思うので。

…今回の事件をきっかけにして、僕の思ってることを書きました。
後半は偉そうなことを書きましたが、多分、全然できていないこともあると思います。こうしていかなければな、という決意を書いてみました。

また、個人的に、父親にしかできないことって何だろう、と思ったことを書いてみました。
まだ、僕自身の育児は始まったばかりです。しばらくしたら、またこの文章を読み返してみようと思います。

ichibo(いちぼ)

ichibo(イチボ)と申します。 都内在住の一児のパパによる気ままな子育てブログ「パパノート@杉並」の管理人をしています。 妊娠、子育てについて、実際に体験して心に刺さったこと、意外と知らなくて勉強になった事、今後同じ体験をする人に知っておいてほしいことを書いていこうと思います!

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